★初心者向けの自動車維持費節約方法
★意外と大きい高速料金の節約
高速道路料金の割引とは
高速道路の料金所をノンストップで通りぬけられる便利なETCですが、ETCにはいくつかの割引があります。
ETCの割引
@ETC通勤割引
AETC早朝夜間割引
BETC深夜割引
CETCマイレージサービス
これらの割引サービスを利用することで、高速道路の料金を節約することができます。
@ETC通勤割引
ETCの通勤割引は東京・大阪近郊以外の高速道路を利用するときに適用される割引サービスです。(東京・大阪近郊の方はAETC早朝夜間割引をご覧ください。)
ETCの通勤割引は通勤・帰宅ラッシュの時間帯である午前6時〜午前9時までの間、または午後5時〜午後8時までの間に高速道路を利用し、さらに1回の走行距離が100km以内の利用に限り高速道路の料金が半額になるサービスです。
もう少し簡単に言うと、100km以内の移動に高速道路を使う場合に午前6時〜午前9時までの間に高速道路に乗るか降りるかすればよいのです。
【ETC通勤割引使用例1】
名古屋から100kmというと浜松までいけます。通常なら2600円かかりますが、
名古屋で午前6時から午前9時の間に高速道路に乗ったとすると半額の1300円になります。早朝5時ころに高速道路に乗って、午前6時から午前9時の間に高速道路を降りた場合も半額の1300円です。
注意しなければならないのが、ETC通勤割引は同じ日だと片道しか割引されません。名古屋から浜松へ日帰りで出かける場合は割引時間帯の午前6時〜午前9時の間に行って、午後5時〜午後8時に帰ってきたとしても、行きしか割引されません。泊まりで出かける場合は行きも帰りも割引されます。
ETCをお金かけてつけても元が取れるの?と思う方もいらっしゃると思います。実はETCの利用にも裏技があります。ETCの料金はETC用のクレジットカードから引き落とされますが、100kmで片道のみという制限はクレジットカードごとについてくるんです。そこで、ETCのカードを2枚か3枚作っておくのです。
【ETC通勤割引使用例2】
名古屋から長野に帰省する場合、朝5時に家を出発し、高速に乗ったとします。時速100kmで走ると1時間後の午前6時に約100kmはなれた中津川に到着します。名古屋〜中津川は本来なら1950円ですがETC通勤割引で1000円になります。中津川で一度高速を降りて、料金所を通り過ぎたら、ETCのカードを2枚目に入れ替えて、もう一度高速に乗ります。
時速100kmで走ると1時間後の午前7時に約100kmはなれた伊北に到着します。中津川〜伊北は本来なら2900円ですがETC通勤割引で1450円になります。
伊北でもう一度高速を降りて、料金所の外で3枚目のクレジットカードに入れ替えて高速に乗ります。時速100kmで走ると1時間後の午前8時に約100kmはなれた長野に到着します。伊北〜長野はは本来なら2650円ですがETC通勤割引で1350円になります。
合計すると名古屋〜長野間の料金は3800円になります。名古屋〜長野まで、一度も高速道路を降りずに走行したとすると、通常の料金は6000円です。差額の2200円分が節約できたことになります。
名古屋へ戻るときも同様の方法を使えば帰り道も2200円の節約。往復で4400円もの節約になります。実家への帰省が盆と正月とゴールデンウィークと年3回すると考えると13200円の節約。
帰省するとき以外にも高速道路を使用することはあると思いますが、高速道路を使えば使うほどお得になります。
ETC通勤割引というと平日のみのサービスのように聞こえますが、曜日など関係なく行っています。
AETC早朝夜間割引
ETCの夜間早朝割引は東京・大阪の大都市近郊のみ適用される割引制度です。東京・大阪の大都市近郊午後10時〜翌朝の午前6時までの間に高速道路を利用し、さらに1回の走行距離が100km以内の利用に限り高速道路の料金が半額になるサービスです。
大都市近郊の区間を1区間でも午後10時〜翌朝の午前6時までの間に乗るか降りるかすればよいのです。
たとえば東名高速の東京インターで高速道路に入って静岡に向かう場合、御殿場までが100km区間となります。通常なら2500円かかりますが、午後10時〜翌朝の午前6時までの間に乗ったとすると半額の1250円になります。 距離が100kmを超えてしまうと割引は一切ありません。100km先のインターで一度降りることが必要です。
どこまでが100kmかわからない方はNEXCOのホームページで簡単に調べられますので、ご利用ください。 ETCの夜間早朝割引も複数のETC用のクレジットカードとETC通勤割引との合わせわざでよりお得に高速道路の料金を節約することができます。
【ETC通勤割引使用例】
東京から浜松に帰省する場合、朝5時に家を出発し、高速に乗ったとします。時速100kmで走ると1時間後の午前6時に約100kmはなれた御殿場に到着します。
東京〜御殿場は本来なら2500円ですがETC夜間早朝割引で1250円になります。
御殿場で一度高速を降りて、料金所を通り過ぎたら、ETCのカードを2枚目に入れ替えて、もう一度高速に乗ります。時速100kmで走ると1時間後の午前7時に約100kmはなれた焼津に到着します。
御殿場〜焼津は本来なら2500円ですがETC通勤割引で1250円になります。
焼津でもう一度高速を降りて、料金所の外で3枚目のクレジットカードに入れ替えて高速に乗ります。時速100kmで走ると1時間後の午前8時に約50kmはなれた浜松に到着します。
焼津〜浜松はは本来なら1600円ですがETC通勤割引で800円になります。
割引後の東京〜浜松の料金は3300円になります。東京~浜松まで、一度も高速を降りずに走行した場合は5350円かかりますので、5350円-3300円=2050円の節約になります。
東京へ戻るときも同様の方法を使えば帰り道も2050円の節約になります。
BETC深夜割引
ETCの深夜割引は午前0時から午前4時までの間に高速道路を走行すると適用される割引で、高速道路の料金が30%OFFになります。
【ETC通勤割引使用例1】
東京〜名古屋は通常7100円ですが、午前0時から午前4時までの間に高速道路に乗るか降りるかすれば料金が30%引きの4950円になり、2150円の節約になります。深夜割引は距離の制限がないので、走っただけ得になります。
【ETC通勤割引使用例2】
名古屋から新潟へ帰省する場合、走行距離が約600kmで料金が9650円になります。しかし、深夜に出発し、深夜割引の時間帯に走行すると、30%引きの6750円になり、2900円の節約になります。
もう一歩進んで、通勤時間割引と併用した場合、もっと安くなるのでは?と思ってしまうところですが、高速道路は長距離乗れば乗るほど、1区間あたりの金額は安くなります。途中で降りると逆に高くなってしまいます。
例を示すと、名古屋から新潟に向かう場合、名古屋から須坂長野東まで約400kmを深夜割引の時間帯に走ったとすると通常6200円が4350円となります。(1850円引き)須坂長野東から柿崎までの100km区間を通勤割引時間に走ると通常2550円が1300円となり、1250円引き。柿崎から新潟西まで100km区間ですので、通勤割引時間に走ると通常2700円が1350円になり、1350円引き。割引となる金額を見ると1850円+1250円+1350円=4450円 4450円もお得と思ってしまいます。しかし、通常の時間帯の料金を見ると名古屋から新潟西まで高速道路に乗り続けると9650円の料金が、途中で降りることによって11450円に跳ね上がってしまいます。
結局、名古屋〜新潟西まで高速を降りずに深夜割引で走った場合、通常料金:9650円 深夜割引後の料金:6750円深夜割引と通勤割引を併用した場合、通常料金:11450円 割引後の料金:7000円
深夜割引のみのほうが250円安くなります。長距離走る場合は、深夜料金が適用される時間に高速道路を使用するのがよいでしょう。
CETCマイレージポイント
ETCマイレージサービスは高速道路を使った金額に応じてポイントが貯まる制度です。 貯まるポイントはいかのようになっています。
【一般的な高速道路及び有料道路】
50円ごとに1ポイントたまり、たまったポイントは下の表のように使うことができます。
100ポイント 200円分
200ポイント 500円分
600ポイント 2,500円分
1,000ポイント 8,000円分
【阪神高速】
100円ごとに3ポイント
500ポイント 500円分
1,000ポイント 1,000円分
【名古屋高速】
100円ごとに1ポイント
100ポイント 100円分
1,000ポイント 1,000円分
★ETC割引のまとめ
深夜割引で例に示した名古屋から新潟に帰省する場合、深夜割引で9650円が6750円になり、2900円の節約になりますが、割引後の6750円にマイレージが適用され、135ポイントたまります。名古屋へ戻る場合も135ポイントたまります。往復で270ポイントです。
正月とゴールデンウィークと盆に帰省すると270 X 3 = 810 ポイントです。ポイントは2年間有効ですので、翌年の帰省でたまった270ポイントを足すと1080ポイントとなり、8000円分と交換できます。
名古屋〜新潟の片道が深夜割引で6750円ですから、ゴールデンウィークに帰省するときには片道がタダ。帰りも1250円引きです。
名古屋〜新潟への帰省を4回するだけで、深夜割引で2900円×2(往復分)×4(回)=23200円の節約。さらにマイレージポイントで8000円の節約。あわせて31200円の節約です。
ETCによる高速道路の割引はとても大きなものです。
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